元公爵令嬢の就職。元公爵令嬢の就職＠COMIC 第1巻

元公爵令嬢の就職～料理人になろうと履歴書を提出しましたが、ゴブリンにダメだしされました～

発言したキンバリーも、信じていないのだろう。「……その影響はどれほどだ？」「もう想定できませんよ。特に、シアニン自治領。

だが、ソフィアの存在の重要性を知っているキンバリー＝ティンブラは信じられない。そして、それが冤罪であると知ったら……」「間違いなく、怒り狂うだろうな。

何せ、事の発端はアッサム王国の建国パーティーだ。それでもキャラクター、テンポの速さはとても魅力的。だが、アイザックの言っていることは尤もだ。

つい先日まで存在すら忘れて、暢気に学園生活を送っていたあいつがだぞ……一番貢献した奴が全く浮かばれねぇな。彼は、苛立ちとも諦観とも捉えられる複雑な表情をしてため息を吐く。

王城の一室。アイザック同様に怒りを覚えているようで、その顔から表情が抜け落ちていた。

「……亡命でもするか？」アイザックの呟きが、沈黙に包まれた室内に響くのであった。