贔屓のシリーズが失墜していく曲がり角～コーンウェル検屍官シリーズ「警告」から「痕跡」までを読了して（１）: アッサムティーを飲みながら
2018年12月14日発売『烙印 上 講談社文庫 』や2018年12月14日発売『烙印 下 講談社文庫 』や2017年6月9日発売『邪悪（上）』などパトリシア・コーンウェルの全153作品から、発売日が近い順番で作品がチェックできます。 「2015年 『標的（下）』 で使われていた紹介文から引用しています。
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2018年12月14日発売『烙印 上 講談社文庫 』や2018年12月14日発売『烙印 下 講談社文庫 』や2017年6月9日発売『邪悪（上）』などパトリシア・コーンウェルの全153作品から、発売日が近い順番で作品がチェックできます。 「2015年 『標的（下）』 で使われていた紹介文から引用しています。
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『検屍官』は、が授与するとが授与する を受賞。 上智大学法学部卒業。 怨恨か処刑か——。
できることなら一線を超えて欲しくなかったと今も思う。 それまでシリーズは、それぞれ独立した話であった。
現在、在住である。 だが、外傷のなかった遺体から、翌日、大量に流血していることがわかった。 外見の、いってみれば、骸骨の表面を覆った皮膚の造作が多少ととのっているからじゃなく、彼女が物事に手を抜かず、些か強迫神経症的に自分に満足せず、貪欲にパーフェクトに務めようとしていることがケイ・スカーペッタの本分であって、多少見目よくても、逆に彼女がけして若くない「オバさん」といわれる年齢層にあることも気にならなかった。
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有名美人投資家の失踪事件と、セントラルパークで発見された若い女性遺体のニュースがマスコミを賑わせていた。 そして、また10年以上も離れていた「検屍官」シリーズを読み始めたのであるが・・・ 「警告」はまだよかった。 勿論、それがケイ・スカーペッタのキャリアを暗転させる契機であったことは読んでいて充分納得させられる。
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全編を通じてここまでケイが追い詰められた話はなく、そしてその渦中にあって敵か味方か見極めが難しかったジェイミー・バーガーと意気投合した上でのラストシーンは、胸がすっとしたものだ。 今夜、テレビ史上最高の法医学解説者がCNN のこのスタジオに登場します」最近では、アナウンサーのそんな煽り文句がスカーペッタ出演の予告として定着している——＜本文より＞ スカーペッタが検屍した女性遺体は異様な状況を物語っていた。 彼女が着けていた謎の腕時計は何なのか。
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ただ、まぁ、そういう人間だからこそ、単に美人でまわりからチヤホヤされて男たちを動かしてことを成してしまうようなとんでもないヒロインとかじゃないから、事件の陰惨さや、人間の悲痛にリアリティを感じることができたといえる。 行方不明のハンナの周囲には怪しい人物がうごめいていた。 いや、いくらなんでも、ここまで自分の趣味の世界に突き進んでしまったらアカンだろう、と。
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スカーペッタが検屍した女性遺体は異様な状況を物語っていた。 1991から1992年まで、FBI捜査官のマーゴット・ベネットと親密な関係にあった。
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