しかし善鸞は、異端を説く者を説得しようと試みるも説得に応じなかったため、自分は親鸞より真にする道を伝授されたと称し、は「しぼめる花」であるとし、自らの教えが正しいと説いた。 いずれもいずれも、この順次生に仏に成りて助け候べきなり。
12つづまるところわたしの信心は、この通りです。 ときには歴史の表面からすがたを消すこともありましたが、 それはまるで伏流水が地底を流れつづけ、やがて機縁にふれるとふたたび地上にあらわれて、 人々の渇きをいやすように、インドから中国にわらり、朝鮮半島へ、日本へと流伝し、 二千五百年の歴史を貫いて悩める人々のこころを、いやしつづけてきたのです。 日本がかつてないほど大きな社会変動に直面した鎌倉初期。